「バタフライ」チェアは、蝶々の形状と動きからインスピレーションを得てデザインされた。背もたれと座面は蝶々の翼の動きを模倣し、二つに分けられている。また、脚部のカーブは蝶々の翼が生成する背面のカーブを取り入れている。全体的に、蝶々の垂直な動きを模倣し、異なる種類の美しさを追求している。
このチェアの特徴的な点は、蝶々を元にしたデザインが基本形状から徐々に変化し、最終的にはこのようなバタフライチェアになったことである。構造は安定しており、全体的に形状と構造が良好に融合している。また、3Dプリント技術を用いて高速鋼を原材料として使用しているため、強度も優れている。
製作技術については、全体が高速鋼を原材料として使用し、3Dプリント技術により加工・成形されている。全体的な強度は良好で、金属の輝きを放つことで、素材自体の美しさを十分に引き立てている。
この家具は、906 mm × 942 mm × 808mmのサイズで、3Dプリントにより一体成型されている。加工手順は簡潔で操作も簡単であり、モデリングの自由度が高い。
このチェアは、人間の肩甲骨をインスピレーションとしてデザインされており、背面の滑らかなラインを抽出し、肩甲骨の基本形状を進化させて座面を形成している。また、座面、背もたれ、脚部の三つの形状を有機的に統合し、最も美しい曲面角度を見つけ出し、各部分の調和のとれた比率を実現することが最大の課題であった。
このデザインは、2021年にA' Furniture Design Awardのブロンズ賞を受賞している。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質の向上に貢献する優れたデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Wei Jingye
画像クレジット: Wei Jingye
プロジェクトチームのメンバー: Wei Jingye
Wang Yiqin
Li Fengze
Lu Xinyu
Xin Xu
Zou Liyang
プロジェクト名: Butterfly
プロジェクトのクライアント: Wei Jingye